【書評】20代で知っておきたいお金のこと

  • 2019年8月5日
  • 2020年4月26日
  • Books

保険、年金、結婚など。

 

将来のお金に対する不安を持っている人は多いと思います。

 

お金に対する不安を取り除くためにはお金についてよく知っておく必要があります。

 

そこで今回はそんなお金の知識をつけるのにうってつけの本、「20代で知っておきたいお金のこと」をご紹介します。

 

目次

20代で知っておきたいお金のことの目次と概要

 

今回ご紹介する「20代で知っておきたいお金のこと」の目次は以下の通りです。

 

はじめに

第1章
20代で知っておきたいお金リスク

第2章
20代で知っておきたいお金センス

第3章
20代で知っておきたい貯金のルール

第4章
20代で知っておきたい仕事とお金

第5章
20代で知っておきたい結婚とお金

第6章
20代で知っておきたい保険とお金

第7章
20代で知っておきたい老後とお金

第8章
20代で知っておきたい投資の仕組み

第9章
20代で知っておきたい投資入門

第10章
20代で知っておきたい投資と世の中の流れ

さらに勉強したい人のためのオススメの参考書籍

 

ここからはそれぞれの章について、特に気になったポイントをまとめていきます。

 

20代で知っておきたいお金リスク

 

まず最初は、「お金のリスク」についてです。

 

親世代と比べて5000万円を損している

 

この本によると、今の20歳は60歳以上の人たちに比べて5000万円を損しているそうです。

この5000万円という数字は、国から受けるサービスの年代ごとの差額から来ています。

 

現在60歳以上の人
→   税金や年金、健康保険料など国に支払った金額を、約4000万円上回る利益を受け取る。

現在20歳の人
→   税金や年金、健康保険料など国に支払った金額を、約1000万円下回るサービスしか受け取れない。

 

では、なぜそのようなことが起きてしまったのか。

その理由は以下の2点にあります。

 

高齢化

日本の借金

 

高齢化によって、働く世代の人数がリタイアした世代に比べて少なくなり、支え手の負担が大きくなっていきます。

また、900兆円を超える日本の借金を返していくのは今の若者です。

そんな中で親世代と同じ考え方でこの先の「お金」を考えるのは危険だということですね。

 

「円」が紙クズになるハイパーインフレの恐怖

 

日本の借金問題がより深刻になったときに懸念されるのはインフレの問題だ。

 

今の日本はデフレです。

ただ、日本の借金がこれから膨れ上がっていき心配されるのはデフレの逆、インフレなんですよね。

日本がハイパーインフレになるサイクルとして考えられるのは以下のようなかたちです。

 

①日本の借金が増えすぎて信用がなくなる

②円の価値が落ち、海外からの輸入品が高くなる

③物価の上昇に対処するため、金利を上げる

④金利が上がり、日本政府の借金返済額が増える

⑤①へ戻る

 

今ぼくたちが持っている「1万円」は誰しもがそこに「1万円」の価値があると思っているから意味があるんですよね。

そこに「信用」がなくなれば、ただの紙切れになってしまうのがお金の一番怖いところです。

 

・消費税10%になっても日本は借金まみれ!
・なぜ「不況」になると、生活が大変になるのか?

 

20代で知っておきたいお金センス

 

次は「お金のセンス」についてです。

 

「収入が増えればお金は貯まる」なんて大ウソ!

 

お金は収入が増えてもそれに伴って支出が増え続ければ一向に貯まリません。

ただ、だからといってなんでもかんでも節約すればいいというわけでもないようです。

 

目的もなしにやみくもに節約していても、お金を貯めること自体が目標になってしまい、お金の奴隷となってしまう。

 

貯金には目的と計画性が必須だということです。

また、長く続けるためには自分のお金を管理する習慣をつけておくことが大切です。

 

1000円未満のことは1分以内に決める!

 

続いては金額に応じて判断に使う時間を変えるというものです。

お菓子を買うのに迷っている時間と、高級アクセサリーを買うのに迷っている時間が同じというのは効率的とはいえません。

スーパーで10円、20円の節約を続けていても10万円のネックレスを衝動買いしてしまうのであれば節約の意味がありませんよね。

 

そこで有効なのがこの金額に応じて判断に使う時間を変えるという方法です。

この方法を使うメリットは次の2点です。

 

・重要な決断ほど時間をかけてきっちりと行える

・検討にあてていた時間を自分たちの仕事をこなす時間に充てられる

 

節約が効率的になり、時間の節約にもなるというわけです。

実践してみる価値はありそうですね。

また具体的なルールはそれぞれ違って良いと思いますが、この本では以下のようなルールが掲載されていました。

 

金額 検討時間
1000円未満 1分以内
1000円〜1万円 10分以内
1万円〜10万円 1時間以内
10万円〜100万円 1日以内
100万円〜1000万円 1ヶ月以内
1000万円以上 半年以内

 

ルールの決め方がイマイチよくわからないという方はぜひ参考にしてみてください。

 

・「お金の奴隷」にならず、使いこなそう
・「お金は寂しがり屋」のほんとうの意味
・知らないうちに膨れ上がるクレジットカードの「借金」
・ほんとうに賢いクレジットカードの使い方

 

20代で知っておきたい貯金のルール

 

次は「貯金のルール」についてです。

 

「貯金偏差値」、20代ならまず100万円!

 

貯金は「お金が普段よりも必要になる、不測の事態に備えるためのもの」

 

貯金は少なすぎても、多すぎてもいけないそうです。

では、最適な貯金額とは一体いくらなのでしょうか。

この本ではその貯金額の基準について同世代の中央値をとることを推奨しています。

ここでは平均値でなく、中央値であることがポイントです。

 

平均値だと大きな金額に値が引っ張られてしまうため、適切な目標を立てるのが難しくなってしまうのだそうです。

たしかに貯金額が数千万円とか数億円の人が周りにいると、平均は一気に上がってしまいますよね。

金融資産の中央値は20代なら100万円、30代なら200万円だといいます。

これらの数字を参考に目標を立ててみるのも良いかもしれません。

 

また、貯金は習慣化しておく必要があります。

いきなり始めようと思っても習慣として身についていなければなかなかうまくいかないようです。

 

以上のことをまとめると貯金のポイントは次の3つです。

 

・貯金の目的、目標を明確にする

・目標は平均値ではなく中央値から考える

・貯金は早いうちから習慣化しておく

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

・必ずお金が貯まる「レシート活用法」
・理想の家系プロポーションを目指そう!
・固定費の3大コストを減らす方法
・変動費の節約はダイエットと同じ
・サラリーマンは「2度」破産する?

 

20代で知っておきたい仕事とお金

 

次は「仕事とお金」についてです。

 

これからの時代に必須の3大ビジネススキル

 

自己投資というと、とりあえず資格をとろうとする人が非常に多いが、自分のキャリアの目標が描けていないと、ステップアップにつながらない。

 

これからの社会を生き抜くために必要なのは、何かの分野に突出したスキルだと思います。

就活をするにあたってもむやみに資格を取っていればいいというわけではなくなってきているんですね。

そこで今回この本の中でこれからのビジネスに必要なスキルとしてあげられたのが次の3つです。

 

英語

ITスキル

プレゼン能力

 

これらのスキルは今、世界中で必要とされています。

せっかく自己投資をするのであれば、適切な場所に投資していきたいですよね。

そのためには自分にとって「ロールモデル」となる人物を早く見つけ出すことが大切だそうです。

ぜひ身近にいる上司や先輩、同世代の中から目標とすべき存在を見つけてみてください!

 

・10年目に比べると平均年収は200万円ダウン
・大企業ってほんとうにお得?
・20代から自己投資をしなければいけない理由
・仕事をしながら収入アップ。副業をやってみよう!
・究極のキャリアアップ、社長になるには?

 

20代で知っておきたい結婚とお金

 

次は「結婚とお金」についてです。

 

結婚って、お金の面からこんなにお得!

 

結婚をすると、結婚式や新婚旅行の費用に子供の養育費と大きな出費が続きます。

ただその一方で、結婚したからこそ削られる費用というものもたくさん出てきます。

この本で紹介されている結婚することの経済的なメリットは以下の3点です。

 

家賃、公共料金(節約できる)

貯金(気の緩みを防ぐことができる)

食費(外食を減らせる)

 

特に家賃、公共料金を2人で同じものを使うことによって削減できるのは大きいですよね。

また、携帯電話の家族割や音楽・映画などの定額サービスのファミリープランも魅力的です。

結婚を考える際には結婚することによるお金の変化をしっかりと把握しておく必要があります。

そこでお金の話し合いをする機会として結婚式の準備期間などを利用するのが良いそうです。

 

・結婚式にかかるお金の平均は200万円
・子ども1人にかかるお金は3000万円!
・夫婦共働きで世帯年収600万円を確保!

 

20代で知っておきたい保険とお金

 

次は「保険とお金」についてです。

 

保険は「不測の事態に備えるもの」

 

本書によると、保険に入るべき人は以下の2パターンに分けられます。

 

・不測の事態に対応できるだけの貯金がない人

・不測の事態になって困る人がいる人

 

つまり逆を言えば、それ以外の人は保険に加入する必要がないということです。

その理由は保険のシステムにあります。

例えば生命保険は以下のように定義されています。

 

生命保険は、「稼ぎ手が亡くなってしまって、残された家族が経済的に困る」という事態に備えるものだ。

 

つまり年配の独身の方、専業主婦の方などは加入するメリットほとんどないというわけです。

保険よりも貯金が必要な場合もたくさんあります。

自分にとって本当に必要な保険を選び、貯金と保険をうまく組み合わせて将来のお金を管理していくことが大切です。

 

・生命保険が必要な人、いらない人
・民間の医療保険に入ってはいけない!
・保険は積み立型ではなく、掛捨型を選ぼう

 

20代で知っておきたい老後とお金

 

次は「老後とお金」についてです。

 

今のうちから「自分年金」を作っておこう

 

2040年になると1.5人の現役世代で1人の引退世代の年金給付を支えなければいけなくなるのだそうです。

これが現実になった時に、今の年金制度は維持されているのでしょうか。

少し考えづらいですよね?

そこで必要になってくるのがそれまでに蓄えておく資産です。

 

では実際にどのくらいの額が必要なのでしょうか。

この本では年金給付を3割減らし、年金保険料を3割増やした年金給付を仮定しています。

そこで導き出された必要な金額は3000万円です。

 

退職後、30年間夫婦2人が生きるとすると、支出の30万円/月から年金給付の22万円/月を差し引いた、毎月8万円を30年分=約3000万円、引退時に資産があれば安心した老後を送ることができる。

 

ここでポイントなのが、3000万円の貯金ではなく資産と書かれている点です。

つまり、これからは資産運用などで投資を行なっていくことが必要になってきます。

 

次の章からは、その投資に関するお話に移っていきます。

 

・20代が老後を迎える頃、日本はどうなる?
・大きな家を買ってはいけない!

 

20代で知っておきたい投資の仕組み

 

次は「投資の仕組み」についてです。

 

投資って、そもそもなぜ儲かるの?

 

投資と聞くと、誰かが儲けていている一方でその分誰かが損しているというイメージがありませんか?

しかし実際は投資というものは「社会を豊かにする」行為で、多くの人が抱いているイメージは大きな勘違いなのだそうです。

 

株式市場は、「事業を起こしたいがお金がない事業家」と、「お金はあるけれども使い道が見当たらない投資家」が出会う場だ。

 

投資はこうして新たな事業にお金を渡し、ビジネスが拡大すれば株の価値が上がります。

また定期的にビジネスの儲けの一部を配当を受け取ることもできます。

これらのお金が投資家の儲けとなっているわけです。

 

しかし、日本がお金持ちなのにアメリカなどのように急成長中の会社が出てこない原因は、この「投資」に使われているお金が極端に少ないことにあります。

日本の将来を明るくするためには投資は欠かせないものなんですね。

 

・食わず嫌いをせずに、「投資」を知ろう
・投資商品は4つに分けられる
・初心者にはオススメ!ETFと投資信託
・投資商品は「3つの目」で見抜く
・まずはリターン3%を目指せ!
・やってはいけない!投資のNG行動

 

20代で知っておきたい投資入門

 

次は「投資入門」についてです。

 

投資には3つのステップがある

 

投資を始めるステップは投資のタイミング・投資対象・投資スタイルの3つを決めることから始まります。

いつ、何に、どのように行うか。

これらを決めなくてはなりません。

この本ではこの投資の流れについてこれまでの方法とは違った方法が紹介されています。

 

これまでの一般的な投資

・投資のタイミング … 一括投資(どこかのタイミングで資金を一気に投じる)

・投資対象 … 集中投資(一部の個別商品に絞って投資する)

・投資スタイル … アクティブ投資(戦略を考え、市場平均を上回ることを目指す)

 

おすすめの投資

・投資のタイミング … 積立投資(定期的に決まった金額を積み立てていく)

・投資対象 … 分散投資(さまざまなアセットクラスに分散して投資)

・投資スタイル … インデックス投資(市場平均通りのリターンを目指す)

 

これまでの投資方法は、短期間に大きなロスを出すリスクが大きかったといいます。

日本で投資が根付かなかった原因もこの方法で投資を行なっていたことにあるのだそうです。

 

・投資をするなら「海外投資」!
・実はこんなに簡単!口座開設ステップ
・月1万円からできる「積立投資」
・分散投資、考え方はとってもシンプル
・「インデックス」運用がオススメ!
・ETFとノーロイド投信がオススメの理由
・目標利回りの達成確率がわかる

 

20代で知っておきたい投資と世の中の流れ

 

次は「投資と世の中の流れ」についてです。

 

投資をすると世の中の流れが見えてくる

 

投資を始めるとそれまで気にすることのなかった情報に自然と目を向けるようになります。

為替の情報や金融商品の価格など。

お金や経済に関する情報により敏感になっていきます。

そしてこれが結果的に仕事にも活きていくのだそうです。

「投資」と「仕事」の相乗効果によって自分自身のスキルを磨いていくことができるというわけです。

投資の知識をできるだけ早いうちから身につけて、周りの人から一歩二歩リードしたキャリアを歩んでいきたいですね。

 

・日本経済は不況なのに、なぜ「円高」なのか?
・海外旅行が100倍エキサイティングになる
・海外にすごいベンチャーがいっぱい!
・「ほんとうのお金持ち」を目指そう

 

20代で知っておきたいお金のことを読んだ感想

 

お金の貯め方から使い方、増やし方まで、とにかくお金に関する有益な情報で溢れた一冊でした。

 

これまでの感覚でこれからのお金を考えるのは危険だということ。

また、仕事、保険、結婚、投資とこれからの人生のお金の使い方について。

さらにこの本の理解を深めて、正しい知識を今の段階から頭に入れておく必要があるなと感じました。

 

レイアウトについては要点ごとにチャプターがまとめられていた他、イラストや図、グラフも使われていたためとても読みやすかったです。

最後には「さらに勉強したい人のためのオススメ参考書籍」というページもありジャンルごとに読んでおくべき本がまとめられていたので、こちらも積極的に活用していこうと思います。

 

20代で知っておきたいお金のことはこんな人におすすめ

 

この本はタイトルに「20代で知っておきたい」とありますが、10代の方でも30代以上の方でも多くの学びが得られる一冊だと思います。

 

お金について知識を増やしておきたい方。

具体的な投資の方法を学びたい方。

日本と海外の経済の現状と違いを勉強したい方。

 

今回紹介したこの本は、これらに当てはまる全ての人におすすめできる一冊です。

 

 

20代で知っておきたいお金のことと合わせて読みたい本

 

お金のことについてもっと知識を深めたいという方におすすめなのが「マネーという名の犬」という本です。

 

あまり裕福とは言えない家庭で育った主人公の女の子キーラ。

そんなキーラはある日家の前で怪我をし倒れている1匹の犬と出会います。

この犬が後にマネーという名前をつけられるのですが、実はこの犬、人と会話する能力を持っているんです。

その後キーラはなぜかお金の知識を持ったマネーからお金についてたくさんのことを学んでいきます。

そして物語の中で、この犬マネーの正体は徐々に明らかとなっていきます。

 

物語を読み進めていくと同時にお金についての知識が深まっていくので普通のビジネス書に比べてとても読みやすい内容になっています。

ただ、その一方でその内容については実践的で驚かされるものばかりでした。

また章の終わりには章ごとのポイントがまとめられているので、読み返す際にも便利です。

気になる方はこちらもぜひ、読んでみてください!