【書評】売らない売り方、商品をストーリーで売る方法

  • 2019年9月1日
  • 2020年4月28日
  • Books

今回は川上徹也著、売らない売り方の書評を書いていきます。

物語を商品に取り込む「ストーリーブランディング」。

企業が商品を価格、品質、広告で勝負する時代は終わり、モノの売り方は大きく変化してきているようです。

 

商売は、「売ろう」「売ろう」としなくても、勝手に「売れる」のが理想です。そのために役に立つのが、「物を売らずに、物語を売る」という考え方です。

 

 

売らない売り方 目次

 

今回ご紹介する「売らない売り方」の目次は以下の通りです。

 

はじめに

第1幕
なぜ、価格、品質、広告で勝負してはいけないの?<理論編>

第2幕
こんなストーリーが価値を生む<実例編>

第3幕
心が動けば、商品・サービスは売れ続ける<実践編>

付録

 

理論編、実例編、実践編と3段階に分けて解説されているので、理解すると同時に実際に使えるところまで持っていけるのが本書の特徴です。

 

売らない売り方を手に取った理由

 

本屋さんでマーケティングに関する本を探していたときのこと。

『売らない売り方』

このパラドックスのようなタイトルに目が止まりました。

気になって、少し本を開いてみるとこんなことが書かれていました。

 

10年後にあなたの会社が商売繁盛をし続けるためには、今からでも遅くありません。ぜひ本書を参考に「ストーリーブランディング」を始めてください。

 

まさ
ストーリーブランディング?

これまで聞いたことのないフレーズ。

興味を惹かれ、今回購入に至りました。

 

売らない売り方の内容

 

ここからは「売らない売り方」の内容の一部分をご紹介させていただきます。

 

ストーリーブランディングの必要性

 

今の生活者は「満足しただけでは満足してくれない」のです。なぜなら、いくら「満足」しても、その店のことをすぐに忘れてしまうからです。

 

言われてみれば、最近意図的に何かの“リピーター”になる機会が減ってきているように感じます。

洋服、ご飯、デザート。

何にしてもネットで検索すれば評判がわかるので

「今度はこのお店に行ってみよう!」

と、新たなお店に行ってみる機会が増えてきているからなのかもしれません。

 

あなたの商品、会社、お店が売れ続けるためには、満足の上をいく心に響く何かを提供し続けなければいけないのです。(中略)そこで注目されているのがストーリーなのです。

 

ストーリーブランディングはぼくのように特にこだわりのブランドを持たない人に商品を買ってもらうのにうってつけの戦略なんですね。

 

価格勝負の問題点

 

いきすぎた合理性は、働く人間に重い負担をかけます。そうなると、どこかで歪みが生じてありえないような事故や不祥事を招く可能性が高くなります。また、値下げすることは、商品やサービスの価値自体も下げてしまいます。

 

最近ニュースでよく見かける飲食店アルバイトの不祥事。

企業はコストカットを進めたいがために、低賃金でアルバイトを雇います。

しかし、そのコスト削減が吉と出ているとは言い切れない企業も多くあるように感じます。

 

一般的には「価格」で勝負しても、結局は体力のある大手企業に負けるのは目に見えています。

 

まさ
価格競争はどの企業もなるべく避けるべき戦略ってことですね

 

品質勝負の問題点

 

現在、日本で一般的に売られている商品は、品質だけを取れば、そんなに大きな差はありません。(中略)品質や商品力で、他と差別化するのはとても難しい時代になっています。

 

最近は、どこの商品も「こだわり」の「最高品質」ばかりですよね。

よほど革命的でない限り、差別化は難しくなってきているんですね。

 

まさ
時代ですかね(若僧)

 

広告勝負の問題点

 

生活者は「広告メッセージ」に対して、常に警戒心を抱いています。広告する側の主張よりも、買った側の意見の方がはるかに信用できると思っているのです。(中略)このような状況下で、あなたが普通の広告を打ったとしても、まず見向きもされません。

 

まさ
 たしかに実際に体験した人の感想や意見ほど信用できるものはないな・・・

 

目が肥えきった日本の消費者を、価格、品質、広告で驚かせるのは至難の技。

そこで「売らない売り方」の著者、川上さんが注目したのが商品の“ストーリー”。

その着眼点、発想力に脱帽です。

 

売らない売り方から学べること

 

「売らない売り方」から学べることは大きく分けて以下の3つです。

 

・ストーリーブランディングが注目される理由、使用するメリット

・ストーリーブランディングの実例

・ストーリーブランディングの実践法

 

今回この記事の「売らない売り方」の内容・感想でご紹介させていただいたのは、1つ目の「注目される理由」の部分です。

その他にも、実際に企業がストーリーブランディングを活用した事例。

そして読者がストーリーブランディングを使用する際のノウハウ。

これらのことが「売らない売り方」には書かれています。

 

また、ストーリーブランディングを店舗で採用した企業(冬も営業を続けるかき氷屋、小さな町のビーサン専門店など)も具体例としてあげられています。

そのため、実際にストーリーブランディングを戦略として取り入れるイメージがしやすいかと思います。

 

売らない売り方はこんな人に読んでもらいたい

 

「売らない売り方」は次のような人におすすめです。

 

・自社の商品の売り上げが伸び悩んでいるビジネスマン、経営者の人

・起業を予定または既にしていて、商品の売り方を考えている人

・“ストーリーブランディング”に興味のある人

 

既にある程度売れている商品でも、さらに売り上げを加速させる起爆剤としてストーリーブランディングを取り入れてみるのもありかもしれません。

 

売らない売り方まとめ

 

市場成熟期と言われ、なかなか商品が売れない今、改めて「売り方」を考える良い機会になるかもしれません。

あなたの商品に新たなエッセンスを加えてみてはいかがですか?