【書評】新・魔法のコンパス、学校では教えてくれない、お金と広告とファン

  • 2019年9月8日
  • 2020年4月28日
  • Books
西野さんって、なんであんなに活躍してるんだろう

最近、ネットの世界で“革命”を起こし続ける西野さん。

 

オンラインサロンの登録者数は日本一、クラウドファンディングの合計調達金額は2億円を超えているといいます。(2019年9月8日現在)

 

なぜ、そこまでの実績をつくりあげられたのか。

 

そこにはこれまでの常識にとらわれない西野さん独自の思考術が存在しました。

 

今回は西野亮廣さん著、新・魔法のコンパスの書評を書いていきます。

 

新魔法のコンパス 目次

 

今回ご紹介する新魔法のコンパスの目次は以下のとおりです。

 

はじめに

第1章 お金

第2章 広告

特別付録 この世界に失敗など存在しない

第3章 ファン

『夢を追いかけているキミへ』

 

特別付録の「この世界に失敗など存在しない」では西野さんが近畿大学の卒業式でスピーチをされた時の様子がそのまま掲載されています。

 

また、最後の『夢を追いかけているキミへ』では西野さんから読者への手紙が書かれています。

 

新・魔法のコンパスについて

 

西野さんは以前、『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』という本を書かれています。

 

 

今回、『新・魔法のコンパス』は『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』の文庫版として出版されました。

 

ただ、『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』が発売されたのは今から3年前のことで、3年間で時代が大きく変わったことを踏まえて西野さんは今回全てのページをあらためて書き下ろしたんだそうです。

 

つまり、中身が全く新しくなっているので、『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』をすでに読んだことがある方は比較しながら楽しむことができます。

 

ここ3年間の世界のルールがどのように変化したのかがよくわかるかもしれません。

 

新・魔法のコンパスの内容を要約

 

ここからは新・魔法のコンパスのポイントをまとめていきます。

 

『新・魔法のコンパス』の“お金”

 

自分自身の希少価値を上げる

 

「職業の掛け合わせ」でキミの希少価値を上げろ。

 

希少価値は、その人の持つスキルや職種のかけ合わせで大きくなっていくのだそう。

 

確かに今活躍されてる芸能人でも、多方面で努力して成果をあげている方が多い印象があります。

 

ちなみにこれは以前ご紹介した『ホットケーキの神さまたちに学ぶビジネスで成功する10のヒント』にも同じようなことが書かれていました。

 

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自分の希少価値を上げるために、様々なジャンルで活躍できるスキルを持つ。

 

これが今の時代に成功する一番の秘訣なんですね。

 

メインの収入源をどこに置くかを考える

 

メインの収入源を別に用意して、ライバルと差をつけろ。

 

人は生活をする上でどうしても生活費を稼がなければいけません。

 

そのため、一つの収入源に頼りきってしまうとその中で行動できる範囲はどうしても狭まってしまいます。

 

世の中には本の印税で生きている『作家』と、自社のサービスのお客さんを増やしている『ノベルティー作家』がいる。こうなってくると、「本業=メイン収入」としてしまっている作家さんは、かなり分が悪い。

 

ノベルティー作家は、“本の印税よりも本を使って認知を増やすことによってお客さんの数を増やすこと”を目的にしている作家さんのこと。

 

つまり、本の売り上げがそこまでなくても他の事業で食べていけるんですね。

 

一方の純粋な作家さんは本が売れないとそのまま生活に支障が出てくるので、本を定期的に出版し、確実に売り上げを伸ばさなければいけません。

 

そうなってくるとノベルティー作家さんに勝てなくなるのが本1冊にかけられる“時間”です。

 

専業家は、一つの作品に制作時間をかけることはできなくて、複業家は、一つの作品に極端な制作時間をかけることができるわけだ。

 

本業作家さんよりもノベルティー作家さんの作品の方が魅力的でこだわり抜かれたものになるという一種のパラドックスのようなことが起きるんですね。

 

・キミがお金を稼ぐと、みんなの富が増える。

・自分の「信用面積」を拡げろ

・キミの過ちは「努力不足」ではなく、「システムエラー」だ。 etc…

 

『新・魔法のコンパス』の“広告”

 

人は確認作業でしか動かない。

 

当たるかハズレるか分からない場所には誰も足を運ばない。

 

人はパンフレットやテレビなどで一度見て「良い」と思った場所にしか行くことがないといいます。

 

今はSNSやインターネットを駆使して自分たちがいきたい場所を“確認”できるようになりました。

 

そのため、後から「面白くなかった」ということが無いように、事前にある程度調べておくことが当たり前になってきているんですね。

 

人は冒険に憧れて、冒険を避ける生き物だ。

 

まさ
哲学ですね

 

リピーター獲得の方程式

 

『満足度』ー『期待度』=リピート度

 

リピーターを増やすためには満足度が期待度を上回る必要があるそうです。

 

ものすごく期待していったのに、実際にはそれほどでもなかったとなると他にも選択肢がたくさんある中で「もう一度行こう!」とはならないと思います。

 

そして、この“リピート度”をプラスにするためには、実物のクオリティー以上に過度な期待を持ってこられると困りますよね。

 

西野さんはこの『期待度』について次のように話しています。

 

リピーター作りの要は、一にも二にも「期待値コントロール」で、くれぐれも、「広告効果があるから!」といって、満足度を超えてしまうような広告を出しちゃいけない。

 

リピーターを獲得するためには、お客さんに提供するコンテンツを誇張せずありのままに広告にする必要があるというわけです。

 

・積極的に相談をして、共犯者を作れ。

・セカンドクリエイターを押さえろ。

・集客したければ、「お客さんの一日」をコーディネートしろ。 etc…

 

『新・魔法のコンパス』の“ファン”

 

ファンとは?

 

『ファン』というのは、「企業やブランドや商品が大切にしている“理念”を支持してくれる人」のことを指す。

 

まさ
理念を支持?

少し難しいですよね。

 

もう少し掘り下げてみてみます。

 

これだけ目まぐるしく環境が変わって、変化しないと死んでしまう時代に、変化を否定してしまう人は『ファン』ではなく『ドリームキラー(キミの夢を壊す人)』だ。

 

まさ
確かに!

最近、YouTubeやテレビをみて「あの人は変わってしまった!」という人をよく見かけます。

 

ただ、時代が変化していく中で自分たちが変化しないとそこに待っているのは衰退です。

 

西野さんは“ファン”の定義を再確認することによってこれを防ぐことができると考えているんですね。

 

ヒット作の「型」を真似ろ。

 

ファンを熱狂させるには、「感情の高低差」をつけることが大切。

 

また、西野さんは本書の中で「ファンを増やす方法」だけでなく「ファンを離さない方法」にもお話されています。

 

ファンを惹きつけるためには、負けている姿、失敗している姿もしっかりと見せていく必要があるのだそうです。

 

勝ちがあって、負けがあって、リベンジがあって、『物語』になるわけで、読者の感情曲線をキチンと上下に振ってあげなきゃいけない。

 

人を楽しませるということは決して簡単なことではないんですね。

 

・満足度の正体は『クオリティー』ではなく、『伸び率』だ。

・競合を減らしたければ自分の活動へのバッシングを拡散しろ。

・ヨット理論 etc …

 

新・魔法のコンパスの書評

 

ページをめくるごとに発想力、思考力に感心し、どんどんと読み進めてしまいました。

 

内容は難しくないのにものすごく考えさせられる。

 

読んでいく中で不思議な感覚を覚えました。

 

 

すさまじいスピードで変化していく世の中の動きを誰よりも早く察知し行動に移すことで圧倒的な結果を出し続けている西野さん。

 

そんな西野さんがこの3年間で起きた「お金」「広告」「ファン」の“変化”について詳しく解説されています。

 

本の分量自体はとても少ないので、読むのが早い方は1時間程度で読めると思います。

 

また、しっかりと読むのが面倒だという方はトピックごとの「まとめ」だけをさらっても内容は把握できるかと思います。

 

新・魔法のコンパスの評判と読者の感想

 

新・魔法のコンパスは世間でも評判になっています。

 

https://twitter.com/tomsanitycoffee/status/1136412602748194817

 

世間からの評価はものすごく高いようです。

 

新・魔法のコンパス まとめ

 

西野亮廣さんがなぜここまで注目されるのか、それはこれまでの常識をことごとく覆す力を持っているからなのかもしれません。

 

今の時代を生き抜く力、知恵、考え方をそっと教えてくれる1冊でした。