MUJI式 世界で愛されるマーケティング【無印良品】

  • 2020年3月29日
  • 2020年4月26日
  • Books

 

学生
無印良品ってなんであんなに注目されるようになったの?

 

商品はいたってシンプルなのに、なぜか「良い」。

 

みなさんも買い物の際、一度は無印良品の人気を不思議に思ったことがあるのではないでしょうか。

 

そこで、今回はそんな無印良品の商品開発に長年携わってきた著者が無印良品の戦略についてまとめた本「MUJI式」をご紹介します。

 

以下のいずれかに当てはまる人には本書を手に取ることをおすすめします。

 

・無印良品のマーケティング戦略に興味がある人。

・無印良品の歴史・文化・価値観を知りたい人。

・無印良品の人気商品とその理由を知りたい人。

 

 

MUJI式の目次

 

今回ご紹介する「MUJI式」の目次は以下のようになっています。

 

はじめに

第1章 時を超える/「それ以外」というポジショニング

第2章 シンプルにする/「これ『で』いい」の思考法

第3章 調和する/日本文化と無印良品の思想

第4章 反対のことをする/アンチテーゼとしてのブランド

第5章 コンセプトから創造する/商品開発のプラットフォーム

第6章 「なるほど!」を形にする/MUJI式のデザイン思考

第7章 世界の距離をゼロにする/文化の壁を乗り越える方法

第8章 らしくない商品をなくす/世界標準化の足取り

第9章 MUJIを世界に紹介する/イタリア1号店のプロジェクト

あとがき

 

MUJI式の内容

POINT①:無印良品は「ブランド」というより「コンセプト」

 

MUJIは今や世界中の人に親しまれるブランドになっています。

 

そんなMUJIには少し変わった特徴があります。

 

それが「ブランド設計」。

 

世界的なブランドの持つイメージは次のような感じ。

 

アップル・・・iPhoneで世界を大きく変えた革新的なブランド

スターバックス・・・「サードプレイス」という家でもオフィスでもないリラックスできる空間と時間を提供するコーヒーショップ

ルイ・ヴィトン・・・モノグラム柄に飾られた歴史ある旅行用品と鞄のエレガントなブランド

 

一方、MUJIのブランドがこちら。

 

MUJI・・・シンプルで自然な生活用品のブランド。(人によって好きなカテゴリーが異なり、思い浮かぶ商品は様々)

 

なんだか抽象的ですよね。

 

実はMUJIはあえて「MUJIといえばこれ」という特定の商品を持っていないんです。

 

これにはMUJI独自のブランド戦略があります。

 

なぜ、MUJIにはそれが可能なのか。MUJIのコンセプトにもとづいた商品開発で、その共通のイメージをつくりあげているからだ。だから、人によって思い浮かべる商品が違っても、MUJIには共通したイメージがある。

 

お客さんの目線を「商品」ではなく「イメージ」に向けることで、MUJIのブランド自体に好感を持ってもらえるようになるんですね。

 

「感じ良いくらし」という、とても広く、普遍的なことを追求しているからこそ、世界の人に愛されるのだ。

 

まさ
“感じ良いくらし”って憧れますね

POINT②:「これ『が』いい」ではなく、「これ『で』いい」にする

 

MUJI独特のマーケティング戦略はブランド設計にとどまりません。

 

商品が誰の手にも届くよう、独自の市場を開拓しているんです。

 

個人の好みの細かなところに合わせた、「これ『が』いい」と選ばれる商品よりも、不特定多数の人が合理的に満足ができる「これ『で』いい」レベルの商品をつくる。

 

まとめると以下のようになります。

 

・従来のマーケティング
→ これ「が」いい(個々の好みに近づける)
・MUJI
→ これ「で」いい(誰でも、どこでも、普通に使えるようにする)

 

言われてみれば無印良品の商品はどのブランドよりも“普遍的”ですよね。

 

しかし、この『これ「で」いい』のレベルの線引きには苦戦を強いられたそうです。

 

そこでMUJIはMUJIの「目指す姿」を改めて意識した商品開発を行うことで、この線引きに成功しました。

 

MUJIの商品カテゴリーは幅広いが、「感じ良いくらし」という目指す姿に対して、商品が合致しているか否かが一定の線引きとなっている。その線引きが、『これ「で」いい』にあたる。

 

一歩間違えれば「特徴のない(魅力のない)ブランド」にもなるため、商品やブランドの設計は何よりも大切だというわけです。

 

まさ
家具?文房具?おやつ?
無印良品でいい。

 

MUJI式の読者の感想と評判

 

ここからは「MUJI式」の読者の感想を見ていきましょう。

 

 

普段、無印良品の商品を愛用している人も。

 

無印良品のビジネス面でのノウハウに興味がある人も。

 

どちらも楽しめる良書となっています。

 

MUJI式 まとめ

 

無印良品がどのようにして現在の「MUJI」を築き上げたのか。

 

特に、国内→海外進出の過程に起きた苦労、そしてその問題に対する解決策は見物でした。

 

「MUJI」のマーケティングが全てが洗いざらい掲載されたマーケター必読書です。

 

 

無印良品のその他のおすすめ本

 

無印良品の本①:無印良品は仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい

 

企業が大きくなる背景には「仕組化」「マニュアル化」が必ずと言っていいほど存在します。

 

この本では無印良品における“仕組み”が、他の企業にも応用可能なレベルで紹介されています。

 

本書で書かれている『「結果を出せる努力」には方法がある』などの話は、知っておいて損はないと思います。

 

無印良品の本②:MUJIが生まれる「思考」と「言葉」

 

こちらは無印良品ならではの考え方や価値観、思想が学べる本です。

 

ものづくりに携わる人にはおすすめの本ですが、マーケティング戦略を学びたいという方は『MUJI式』で十分だと思います。

 

無印良品の本③:無印良品の、人の育て方 “いいサラリーマン”は、会社を滅ぼす

 

良品計画の離職率が低い理由や、個人のパフォーマンスを最大化するための工夫などなど。

 

無印良品の“マネジメント”に関わる知識が手に入る良書です。

 

経営者の方や会社でチームリーダーを任されている方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。